魂の「地図」が浮かび上がる時──『きっかけ』があなたのパラレルワールドを変える
「自分は一体、何をやったらいいんでしょうか」
セッションの中で、こんな言葉をいただくことがあります。
その方は、すでにいくつもの資格を取り、学びを重ねているのに、どれもしっくりこない──そんな感覚に戸惑い、また新たな学びに手を伸ばしているそうです。
学ぶこと自体は、素晴らしい魂の行動です。
知識を蓄え、体験を増やし、自分の器を広げていく過程は、間違いなくあなたの人生の血肉になっています。
けれど「夢が見つからない」「やりたいことがわからない」と焦る気持ちが出てきたときは、魂が小さなサインを送っているのかもしれません。
実は、あなたの人生の“パラレルワールド”──無数に広がる可能性の世界が切り替わる瞬間は、「大きな決断」ではなく、ある小さなきっかけで起こることが多いのです。
そのきっかけとは、
・誰かに偶然誘われて行ったイベント
・普段は通らない道を選んで出会った人
・興味がなかったけどなんとなく見た映画や動画
そんな「え、こんなことで?」と思うような、ささいな体験から始まるのです。
私たちの心と思考は、これまでの情報の「輸入経路」に縛られています。
同じ人、同じ場所、同じ視点。
それでは、見たことのない未来が流れ込んでくる余地がないのです。
だからこそ、「新しい情報」を入れる。
行ったことのない場所に行ってみる。
会ったことのない人と話してみる。
勇気を出して、ほんの少しでも「いつもと違う選択」をしてみる。
最初は不安かもしれません。
でも、そこから生まれる「偶然」が、あなたの魂が持つ地図に新しい道を描いてくれるのです。
「これかもしれない」
「これがずっと私がやりたかったことかもしれない」
そんな直感は、ある日突然やってきます。
それは、何度も失敗したり、迷ったり、やってはやめたりしながらも、あきらめずに探し続けてきた“あなたの魂”へのご褒美です。
正解は外にあるのではなく、あなたの内側にあります。
選んだものを正解にしていく力を、あなたは持っている。
何かに出会って「モチベーションが湧いたから夢になった」という体験、あなたにもあるはずです。
その火種を信じて、少しずつエネルギーを灯していくこと。
それが、あなたのパラレルワールドを静かに、でも確実に動かしていくのです。
彷徨っていてもいい。
今は「魂のリサーチ期間」なのだと、少し肩の力を抜いてみてください。
自分を責めることなく、見つからない今さえも楽しむことが、結果的に最短で夢へと繋がる道になります。
夢が見つからなくても大丈夫。
今を味わい尽くすことに意識を向けていると、ふとした瞬間に「あれ、これかもしれない」と、
あなたの中に眠っていた魂の地図がそっと浮かび上がってくるのです。
そして、もしかしたら──
あなたがあの世に還るその時、
「あぁ、これが私の夢だったんだ」と、すべてが一本の線でつながるかもしれません。
それはきっと、とてもやさしく、あたたかい瞬間。
だからこそ、今はただ、小さな“きっかけ”を大切に、あなた自身の物語を歩んでいきましょう。