「知らなかっただけ」~心の視界がひらくとき~
「心配性で、ついあれこれ分析してしまう」
そんなクライアントさんに届いたのは、視点を少し変えてみませんか?という、やさしい提案でした。
何かを否定するでもなく、「こんな見方もあるんだよ」と、ふんわりと差し出された愛のあるメッセージ。それを一緒に少しずつ受け取っていくカウンセリングの時間です。
私たちは、ときに「知らない」というだけで、心の中に不安や恐れを育ててしまうことがあります。
けれど、知識を得ることや、自分の心の波動を整えることで、その暗闇のような部分にも、ちゃんと光が届くようになるのです。
物ごとには、かならず両面があります。
「光」があるから「影」がわかり、「不安」を知るからこそ「安心」が生まれます。
そのどちらも、人生を味わい深くするために必要なものなのだと思います。
時間をかけて、一緒に少しずつ氷を溶かしていくように。
そうして心がやわらかくなってきたある日、クライアントさんが笑顔でこんなふうに話してくれました。
「なんか…考えなくなってきました。どうでもよくなってきちゃって、なんだか楽です」って。
それは、「不安」が消えたというより、もう「不安に飲み込まれなくなった」状態。
自分の心に余白ができた証拠です。
人生って、本当はもっと自由で、軽やかでいい。
そんなふうに、自分の世界を変えていける力は、誰の中にもちゃんとあるのだと思います。