「好き」を見つける旅のはじまり~モノマネから自分らしさへ~
先日、プライベートで《そっくり館キサラ》というモノマネショーを観に行ってきました。
目の前で繰り広げられるパフォーマンスは、どれも“本人そっくり”というだけでなく、ちょっぴり誇張されていて、面白おかしく表現されていて…。
ずーっとゲラゲラ笑って、拍手して、声援を送って、会場中が一体になって盛り上がっていました。
終演後は、体がポカポカと熱くなっていて、まるで自分も舞台の上で踊っていたような気持ちに。
一緒に行った友人の顔もピンク色に染まっていて、
「楽しかったね!」とキラキラの笑顔で話してくれました。
そのとき、ふと思ったんです。
「真似するって、すごいことだな」って。
出演者のみなさんは、誰かをそっくりに“真似”しているだけなのに、
そこにちゃんと“自分らしさ”があるんです。
“あの人”の声に似せていても、“この人”にしかできない表現がある。
観ている私たちは、笑ったり、感動したり、勇気をもらったりしてる。
私のサロンに来てくださるクライアントさんの中には、
「私は何者なんだろう」
「何をしたらいいかわからない」
そんなふうに悩み、迷子のような気持ちになっている方も少なくありません。
もっと深いところでは、
「自分を愛してあげてくださいね」
そうお伝えしても、
「何をすれば、自分が喜ぶのかわからない」
と涙を流される方もいらっしゃいます。
でも、そんなときに思い出してほしいのが、
**「真似をすることは、学ぶこと」**という言葉。
実は「学ぶ」という言葉の語源は、「真似ぶ(まねぶ)」と言われています。
つまり、誰かを真似することは、立派な学びのはじまりなんです。
何もないところから、自分を愛するって難しい。
だからまずは、
身の回りの“好きな人”や“憧れる人”を観察してみてください。
・この人の話し方が好きだな
・この人の服のセンス、素敵だな
・この人の生き方、なんだかカッコいい
そんな小さな「好き」からで大丈夫。
無理に何かを始めなくていい。
ただ、感じて、眺めて、少し真似してみる。
エネルギーが湧いてきたら、もっと近づいてみればいい。
他人がいるから、自分がわかります。
「こんなふうになりたい」が、
「でも私はこうしたい」に変わっていく日が、きっと来ます。
そして、気づけばあなたは、
「誰かの憧れ」にもなっているかもしれません。
迷っても、立ち止まっても大丈夫。
“自分を知る旅”は、あなたのペースで進んでいいんです。
笑顔でモノマネショーを観たあの夜のように、
ただ「楽しい」「好き」を感じることから、
すべてが始まります。