離れることは冷たさではなく、自分と相手を守るやさしさ
人間関係は、
近ければ近いほど、うまくいくとは限りません。
「本当は少し疲れている」
「愛しているはずなのに、苦しい」
そんな感覚を抱えながら、
それでも“こうあるべき”という常識の中で
無理をしてしまう方はとても多いです。
あるご夫婦のクライアントさんがいらっしゃいます。
世間的には、
夫婦は同じ家に住み、
子どもがいれば“普通の家庭”として
一つの拠点で暮らすのが当たり前
そう思われがちです。
けれどそのご夫婦は、
お子さんとお母さまが暮らす拠点と、
お父さまの仕事場兼住まい、
二つの場所を持つという選択をされています。
この形がすべての方に合うわけではありません。
けれど、
距離があるからこそ保たれる心のバランス
というものも、確かに存在します。
そばにいれば、
感情はすぐに伝えられる。
でもその分、
ぶつかったときには
感情が激しくぶつかり合ってしまうこともある。
距離があることで、
一度呼吸を置ける。
感情をそのままぶつけずに、
自分の内側を見つめる時間が生まれる。
私はお二人に、
「ご夫婦はお互いが鏡ですよ」
といつもお伝えしています。
自分にエネルギーが足りない時、
無理に向き合おうとしなくていい。
まずは自分を愛すること。
整えること。
ただ、
向き合うことを恐れて
愛から目を背け、
エゴだけで生きてしまうと、
同じ学びは形を変えて
何度も繰り返されます。
それは、
知らず知らずのうちに
自分で自分の首を締めてしまう
苦しさにつながることもあります。
自分、パートナー、家族。
そのすべての縁には意味があります。
私たちは、
自分で選んで生まれてきたからこそ、
苦しみや悲しみを通して
気づきを得て、
魂を少しずつ成熟させていきます。
人間関係に悩むと、
人はとても弱くなります。
答えを探して、
ネットの海を彷徨い、
スピリチュアルな情報を渡り歩いてしまうこともあります。
潜在意識、顕在意識、ブロック外し。
世の中には、
サポートの手法がたくさん溢れています。
それらを否定するつもりはありません。
けれど、
私のサロンに来られる方の多くは、
彷徨い続けて、
疲れ果てて、
ようやくたどり着かれます。
そして最後に行き着くのは、
とてもシンプルな場所。
どんな自分でも受け入れること。
委ねること。
その波動に整ったとき、
不思議なほど、
自分が変わり、
周りも自然に変わり始めます。
距離を取ることは、
冷たさではありません。
逃げでもありません。
それは、
自分と相手を大切にするための
ひとつの愛のかたち。
今のあなたにとって、
心が呼吸できる距離を
どうか選んであげてください。