「昨日から今日を見る」のではなく、「明日から今日を見る」という生き方
グランドキャニオンの夕陽を眺めながら、私は言葉では表せないほど静かなエネルギーに包まれていました。
目の前に広がる景色は、一日や一年という時間ではなく、何億年という壮大な時間の積み重ねが創り上げた世界です。
人の一生は、その歴史から見れば一瞬。
だからこそ、今抱えている悩みや不安も、この大自然の中ではとても小さなもののように感じられました。
その時、ふと思い出した言葉があります。
マクドナルド創業者・藤田田さんの
「昨日から今日を見るのではなく、明日から今日を見るべきである」
という言葉です。
この言葉を初めて聞いた時は、成功するための考え方なのだと思っていました。
でも、グランドキャニオンのエネルギーの中で改めて感じたのは、これは「時間軸を逆転させる生き方」なのだということでした。
私たちは過去の出来事を基準に、
「失敗したから無理」
「今までこうだったから」
「歳だから」
「環境が変わらないから」
と、昨日の延長線上で今日を生きてしまいがちです。
けれど、本当に望む未来がすでに存在するとしたらどうでしょう。
未来の自分が今の自分を見たとき、
「あの時、一歩踏み出してくれてありがとう。」
そう言っている姿を想像できたら、今日の選択は変わるかもしれません。
量子力学では、私たちが観測することで現実が形づくられるという考え方があります。
スピリチュアルの世界でも、未来の波動に意識を合わせることで、その現実へと人生が動き始めると言われています。
私はこの二つの考え方には共通点があるように感じています。
もちろん、時間が本当に存在しないかどうかは科学や哲学でもさまざまな考え方があります。
けれど、「未来の視点から今を選ぶ」という意識は、人生の方向性を見つめ直す一つの大切なヒントになるのではないでしょうか。
グランドキャニオンは何億年もの時間をかけて今の姿になりました。
一日で完成したものではありません。
私たちの人生も同じです。
焦らなくてもいい。
比べなくてもいい。
今という瞬間に、どんなエネルギーを受け取り、どんな未来へ向かう選択をしていくのか。
その積み重ねが、これからの人生を創っていきます。
グランドキャニオンの夕陽は、私に静かに教えてくれました。
過去に縛られて今日を生きるのではなく、未来の自分が喜ぶ今日を生きてみよう。
その選択こそが、新しい現実への扉を開いていくのだと思います。